基調講演:接着接合の最新の動向とCAEの適用
接着剤を用いた接合技術は、接着剤自体の進歩に伴い、その適用範囲が拡大しつつある。近年では、航空機や自動車などの高い安全性や耐久性が要求される個所にも適用され始めている。この際に重要なのは、接着接合部の設計技術であり、強度や耐久性の保証である。またこの目的でCAEの適用が必須となっている。一方、扱うべき問題が単なる静的強度から衝撃強度や湿熱耐久性、並びに異種材接合部の熱応力などに広がりつつあり、マルチフィジックス的な対応が求められるため解析の困難さも増大している。本講演では、これらの問題をCAEにより如何に解決していくか,そのチャレンジについて解説する。
2004年オリンパス株式会社に入社。
入社以来、シミュレーション専任部署で、実験による現象把握、物性測定、シミュレーション技術の高度化・効率化、シミュレーションを活用した製品開発支援に取り組んでいる。
有限要素法を用いた研磨加工のシミュレーション
当社は、長年、ガラス球面レンズを製造してきましたが、レンズ加工は現代においても作業者のカン・コツに頼っており、作業者の熟練度に依存して形状精度がばらつくという問題があります。本講演では、Abaqus/StandardのユーザサブルーチンUMESHMOTIONを使った当社独自の計算アルゴリズム開発により、研磨面の相対速度と接触圧を基にプレストン式で磨耗量を計算し、レンズ研磨加工後の砥石曲率の予測を可能にした事例を紹介します。
Abaqusによる電気モータの振動音響解析事例のご紹介
近年、環境に対する関心の高まりや電気自動車の需要拡大から、電気モータの需要が益々増えています。電気モータに要求される性能は高効率、小型軽量、低騒音、長寿命と様々であり、中でも電気モータを快適に使用するためには振動・騒音への対策が重要となります。電気モータの振動・騒音を低減させるためには、発生源や伝達系の影響をシミュレーションで評価し、対策の効果を確認することが有効です。そこで本講演では、汎用FEM解析ソルバのAbaqusを用いて電気モータの振動・音響解析を行った事例をご紹介します。
2006年4月 横浜ゴム株式会社に入社後、タイヤの研究開発、新車用タイヤの製品設計、カーメーカー向け技術窓口を経て2016年7月よりタイヤの研究開発に従事。
Wave6を用いたタイヤ放射音の解析とタイヤ設計への活用検討
自動車騒音規制R51-03の規制強化に伴いタイヤ放射音の低減が求められている。この低減要求にタイムリーに応える技術開発を実現するための手段の1つとしてWave6を導入した。
本発表では、タイヤ放射音の予測精度についてWave6導入の際に実施した実験との比較を交えて紹介するとともに、
Wave6の解析を通して得られる情報を活用することで、タイヤ放射音の低減を検討した事例についても紹介する。
現場に生きるCAEをテーマに技術的な側面と人と組織の心理的な側面の両面から、これまで複数業界のメーカーでモノづくりの支援を実施。理論的・技術的に正しいことが必ずしも心理的に受け入れられないことから、人と組織のヒューマンプロセスに働きかけながらCAEをはじめとしたデジタルエンジニアリングツールの導入と活用推進を行う。
2021年5月から株式会社中北製作所で、液体水素用バタフライバルブ開発に携わる傍ら、社内の3DCAD、CAEを始めとしたデジタルエンジニアリングの推進に注力する。
数値解析を活用した液体水素用バタフライバルブの開発とメーカーにおけるCAEの価値認知向上について
将来の水素社会に向けて流体制御装置の総合メーカーである中北製作所では現在、液体水素用バタフライバルブの開発を行っている。バタフライバルブは弁体が回転し弁座と摺動しながら流体を閉塞する。バタフライバルブの性能において弁体閉塞時に流体が漏れないことは極めて重要であるが、液体水素を用いた漏洩実験は費用、時間、設備の問題などから容易に行うことはできない。そこで本発表では、現在開発を行っている液体水素用バタフライバルブにおいてどのように数値解析を適用しているかをお伝えすると共に、私が中北製作所内でどのようにCAEを導入・推進・展開し、その価値を認知・向上しているかを紹介する。
宇宙で動作するカメラや観測機器の試作~設計、試験動作の一連に従事。
民間の宇宙ロケット用アンテナの開発
本講演では、民間宇宙ロケットに搭載予定のアンテナについて紹介します。
宇宙ロケット用アンテナに求められる仕様、有効なアンテナの種類、ロケットの構造(段差、突起部等)から受ける影響など、開発の状況をお話します。
またCST Studio Suiteを用いた開発要素の検証と、試作した2種類のアンテナについて、最新の開発状況もお話します。
パナソニックコネクト株式会社において、携帯電話の落下シミュレーション技術開発(2000-2014)、車載機器の衝撃、振動シミュレーション技術開発(2015-2019)、車載オーディオの音響・振動シミュレーション技術開発(2014~)、音響空間デジタルツイン技術開発(2022~)に従
Wave6を活用した大規模空間音場シミュレーション技術開発と音場最適化
駅やショッピングモール等の大規模空間の音場最適化に向け、Wave6を活用した音場シミュレーション技術開発に取り組んだ。SEA手法を社内講堂で検証し、詳細な音源特性、空間境界条件を考慮することで、少ない計算コストで可聴全域の音場変動を予測可能であることを確認した。さらに、本手法を公共空間のPAシステム性能予測に展開し、空間内の騒音を限られたセンシングデータから逆解析により求める手法を考案し、騒音環境下における音声明瞭度(STI)を算出した。最後に、最適化を実行し、様々な騒音条件化で、音量を最小限に抑えながら、広いエリアで高い音声明瞭度を確保するためのPAシステムのスピーカー出力要件を特定した。
カリフォルニア州サニーベール出身。2011年早稲田大学大学院にて博士後期課程終了後、米国スタンフォード大学工学部研究員に。2011~2020年まで、スタンフォード大学にて、医療用マイクロチップデバイスへ向けたビーム集束型送信機と体内小型インプラント受信機の非接触給電及びデータ通信システムの研究開発に従事。2020年8月にエイターリンク株式会社を設立。新規技術開発を中心に技術領域全般を担当。Nature誌の表紙を飾るなど、執筆本2件、発表論文数は50件、特許は10件を超える。その他、海外ABC, NBC, BBCニュースなどにも取り上げられる。IEEE会員。電子情報通信学会会員。電気学会会員。
空間伝送型ワイヤレス電力伝送技術AirPlug®のご紹介
本講演では、空間伝送型ワイヤレス電力伝送技術AirPlug®を用いたアプリケーションについて紹介します。マイクロ波給電の技術自体は、20年前ほどから登場していましたが、その応用が明確ではなかったため、事業化が推進されてきませんでした。ここでは、スタンフォード大学において約10年にわたって研究してきたバイオメディカルインプラントデバイスへの無線給電技術がFA(ファクトリーオートメーション)、ビルマネなどの商用に利用できることを説明し、電磁界シミュレータにより設計した世界初のAirPlug製品をご紹介いたします。
2017年 三菱自動車工業株式会社に入社
車両の吸遮音構造に関する研究開発などに従事
PMLを用いたパスバイノイズ解析モデルの構築
近年、環境保護の観点から車外通過騒音(パスバイノイズ)の規制が厳格化されているが、対策に要する開発・試験工数の増加が予想されており、CAEの活用による工数削減が必要とされる。
通過騒音の解析には部品が密に詰まったエンジンルームや、7.5m遠方のマイクを含む半無限空間のモデル化が必要なため、解析コストが大きくなることが予想された。
これに対し、PMLを用いた解析手法を用いることで計算時間・必要メモリの大幅な削減を行うことができた。
解析モデルによる騒音推定値と実験値の傾向は一致し、開発初期における通過騒音・防音材効果の目途付けとしての有用性が示された。
入社以来、土石災害から人々の暮らしと国土を守ることを目的とした砂防分野で様々な業務を行ってきた。5年前からCATIAでの自動設計モデルの開発に取り組んでおり、社内の技術開発賞、令和3年度 建設コンサルタント業務研究発表会で優秀賞を受賞した。
また、2021年から日本大学 理工学部の客員研究員も兼任している。
土木分野における新たなBIM/CIMソリューションによる生産性改革の取組み
国内の土木分野では、2012年から3次元モデルを活用し土木構造物の設計をすることが勧められている。近年では3次元モデルを扱うことが当たり前となっているものの、完成した2次元図面から3次元モデルを作成することが多いため多くの労力を必要とし、3次元モデルから設計検討する事例はほとんどないのが現状である。
この課題解決に向け、弊社では5年前からCATIAを活用した土木構造物の自動設計モデルの開発を進めており、最適な構造物検討が可能となった。これに加え、構造物の機能や効果など様々な検討・評価を3次元空間上で実施するため、CATIAと連動したXFlowでのシミュレーション開発を進めている。
空力性能・風切音性能の車両開発、技術開発に従事。
機械学会奨励賞を受賞
非定常CFD(PowerFLOW)を用いた空力騒音予測手法の開発
静粛性は自動車の重要な商品性であり、騒音低減は主要な開発項目の一つとなっている。近年、HEVやBEVなどの電動車が普及する事でエンジンノイズの寄与度縮小、若しくは考慮が不要になった事や、振動騒音の低減技術向上によりロードノイズ・モーターノイズが低減するなど、高速走行時における空力騒音の寄与度が相対的に拡大している。
空力騒音は、流れの中の乱流により引き起こされる音波による圧力変動が車室内へ透過・伝搬する現象である。本発表では、非定常CFDを用いた車両外形形状により生じる乱流から発生する空力騒音(外形発生音)の予測及び発生部位の特定手法を確立した為,実機とのコリレーション結果と共に報告する。
構造解析・流体解析を中心に、近年はトポロジカルデータ解析や機械学習を用いた解析にも従事しています。複雑な構造を持つ繊維構造体のデジタルツインの構築や、均質化法による構造解析に興味を持っています。
2022年 繊維学会関西支部 関西繊維科学奨励賞
三次元網状繊維構造体のデジタルツイン構築と圧縮シミュレーション
ポリエステルエラストマーの繊維で構成された三次元網状繊維構造体の圧縮特性は、繊維同士が融着した接点や、接点が連なったSide-by-sideといった複雑なトポロジー構造と密接に関連している。繊維構造体のX線CT画像に対してトポロジカルデータ解析を適用することで、これらの構造を定量化し、デジタルツインを構築することが可能となった。さらに、構築したデジタルツインを用いてAbaqusによる圧縮シミュレーションを実施した結果、圧縮特性と実験結果が良好に一致することが確認できた。
空気抵抗低減、空力騒音低減
空力性能とブレーキ冷却性能が両立するホイールの開発
環境と市場の動向を鑑み、一般的に背反すると考えられる空気抵抗とブレーキ冷却性の両立検討をCFDにて実施した。まず、市販ホイールを用いて課題を確認したのち、ホイールの形状を変化させて空気抵抗係数CDとブレーキロータの熱伝達率の予測を行った。結果として、左右のホイールの部品を分けて風流れに対するスポーク形状を工夫することにより、空力性能とブレーキ冷却性能の両方を同時に向上させる技術を開発することができた。
CAE業務改善への取組みとソリューションのご紹介
アルゴグラフィックスは、CAEに関連する様々なソリューションを提供しております。
当社が注力しているのは、デザイン - シミュレーション - テストの各部門におけるCAE課題をお聞きし、製品の導入だけでは得られないノウハウ構築や業務の効率化をご支援することです。本講演では、よくある業務課題として「CAEをデザインで活用できていない」「テスト前後での確認シミュレーションしか取組めていない」「最適化に取り組みたいがどこから手を付けるべきか分からない」といった事例をもとに、適した方針や戦略~効果をどう導くべきか、短期~中長期における対策ソリューションをご紹介いたします。
2002年 株式会社エー・イー・ティー・ジャパン(現 株式会社エーイーティー)入社
アプリケーションエンジニアとしてCST Studio Suiteの販売・サポートに従事する傍ら、材料の電気的定数である誘電率を測定するシステムの開発等を行う
2022年より現職
宇宙ビジネスにおける電磁界解析のニーズとSIMULIAソリューション
衛星コンステレーションによる次世代通信網の構築など、小型衛星の開発やロケット打ち上げに関する宇宙ビジネスが活発に行われております。高度な信頼性や低重量化を始めとした様々な厳しいハードルを低コストでクリアすることが求められる宇宙開発には、様々なシミュレーションが積極的に活用されており、電磁界解析もその1つです。本講演では、SIMULIAの電磁界解析ソフトウェア CST Studio Suiteによる宇宙関連開発への適用事例をご紹介いたします。
CAD/CAEベンダーで主に設計者向け構造解析のサポートやコンサルティング業務を経験し、株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)に入社。設計工数削減のためのCAD/CAEプリポスト提案および数値最適化のコンサルティング業務に従事した後、構造解析部門のプリセールスエンジニアとして現在に至る。
DX時代におけるシミュレーションドリブンの設計支援
近年、設計者も、設計段階で、より一層「デザイン検討」だけでなく「性能検討」の必要性が求められています。それらの課題に対し、設計段階で実現象に近い挙動を把握するために
高精度な非線形シミュレーションへの取り組みも増えてきております。本講演では、Abaqusや3DEXPERIENCE SIMULIAにおける弊社の設計者向けのシミュレーション技術支援についてご紹介させていただきます。
Hondaの自動車開発における3DEXPERIENCEプラットフォーム環境の活用事例のご紹介
2010年本田技術研究所に入社し、社内IT部門に配属。
気流音CAE技術構築業務に従事後、CAE活用に向けたソリューション・システムの構築を推進。
Hondaは、2050年に向けて、カーボンニュートラル、Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ、という目標を掲げています。これらを達成する為には、既存の自動車産業の枠組みを大きく超えた新しい開発手法と開発環境が必要です。技術者はお客様に対して新たな価値を創造・提供するためにより高度な開発に取り組むために既存の領域においては品質を担保しながらより開発をシンプルに行うなど今まで以上に生産性の高い開発が求められておりそのためにMBSEを分かりやすく現場展開できる3DEXのRFLPの機能の活用を推進しております。本講演ではHondaにおける開発改革の取組と、今後の車両開発の生産性を飛躍的に向上させるための3DEXプラットフォームにおけるModSimの活用事例をご紹介します。(この講演は、本田技研工業株式会社 BEV開発センター 電動事業本部 BEV完成車開発統括部 開発プロセス改革部 開発DX推進課 課長 シニアチーフエンジニア 安原 重人 氏との共同講演です。)
Hondaの自動車開発における3DEXPERIENCEプラットフォーム環境の活用事例のご紹介
1996年に本田技術研究所に入社 衝突安全領域で実験領域からエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後衝突安全車体領域の開発において本格的にCAEを適用するGrへ移りCAEを用いた量産機種開発を推進。また、BODY領域を中心にCAEを用いて車体の軽量化技術研究を担当。その後はBODY設計領域、先行PF企画領域でマネジメントを担当。現在はこれまでの開発、CAEの知見を生かして開発プロセス改革のリーディング/マネジメントに従事。
個人としてはエンジニアの経験値やノウハウを活用してより創造的な業務に取り組める時間を増やしたい。
社外受賞歴
2017年 第67回 自動車技術会 技術開発賞 「熱可塑性ガラス繊維強化樹脂を用いたバンパービームの開発」
2019年 第29回 プラスチック成形加工学会 「青木固」技術賞 繊維形態の異なる熱可塑性FRPの高強度・成形自由度を両立した複合同時成形技術の開発
Hondaは、2050年に向けて、カーボンニュートラル、Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ、という目標を掲げています。これらを達成する為には、既存の自動車産業の枠組みを大きく超えた新しい開発手法と開発環境が必要です。技術者はお客様に対して新たな価値を創造・提供するためにより高度な開発に取り組むために既存の領域においては品質を担保しながらより開発をシンプルに行うなど今まで以上に生産性の高い開発が求められておりそのためにMBSEを分かりやすく現場展開できる3DEXのRFLPの機能の活用を推進しております。本講演ではHondaにおける開発改革の取組と、今後の車両開発の生産性を飛躍的に向上させるための3DEXプラットフォームにおけるModSimの活用事例をご紹介します。(この講演は、本田技研工業株式会社 コーポレート管理本部 デジタル統括部ECMシステム部エンジニアリングシステム1課 アシスタントチーフエンジニア 金井 克友 氏との共同講演です。)
3DEXPERIENCEプラットフォームおよびIsightを使った設計開発業務の自動化・最適化支援に従事。現在は、お客様の現場課題を設計・解析プロセスの自動化・最適化で解決するSPDM領域のソリューションサービスを主導している。
今後はソリューションの適用範囲を広げ、要求性能から生産品質に至るまで、製品開発に必要なデータの連携・活用に貢献したい。
Isightを取り入れた性能設計の事例とそれを生み出すDXへの取り組み
自動車に求められる価値が大きく変化する中でも、環境と安全をより高いレベルで融合し実現する事が求められている。
それゆえ、複雑化したシステムアーキテクトとソフトウェアの検証にも膨大な工数を抱え、開発における効率化と組織進化のためにデジタル技術を積極的に利用することがより重要になってきました。
さらなる計算時間の短縮や予測精度向上のためにはエンジニアの知見や経験を活用し従来の枠を超えた創造空間の拡張を行いながら
新たな解を見出せる情報を生成し多様な設計検討が行える「エンジニアの意識変革につながるホンダのDX」に取り組みました。
(こちらの発表は、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 アシスタントチーフエンジニア 藤井 隆之 氏、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 竹内 亮大郎 氏、本田技研工業株式会社 四輪事業本部 四輪開発センター アシスタントチーフエンジニア 西田 拓郎 氏との共同発表です。)
車体構造解析業務を中心に、位相最適化/パラメトリック用いた軽量新構造の検討や設計段階で量産時の車体性能を定量化できるデジタルツインの技術構築を担当。
CAE性能予測に加え設計者や解析担当者が意見を出し合いながら、ありたい姿を予見できる仕組みをエンジニア目線で作りあげたい。
Isightを取り入れた性能設計の事例とそれを生み出すDXへの取り組み
自動車に求められる価値が大きく変化する中でも、環境と安全をより高いレベルで融合し実現する事が求められている。
それゆえ、複雑化したシステムアーキテクトとソフトウェアの検証にも膨大な工数を抱え、開発における効率化と組織進化のためにデジタル技術を積極的に利用することがより重要になってきました。
さらなる計算時間の短縮や予測精度向上のためにはエンジニアの知見や経験を活用し従来の枠を超えた創造空間の拡張を行いながら
新たな解を見出せる情報を生成し多様な設計検討が行える「エンジニアの意識変革につながるホンダのDX」に取り組みました。
(こちらの発表は、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 竹内 亮大郎 氏、本田技研工業株式会社 四輪事業本部 四輪開発センター アシスタントチーフエンジニア 西田 拓郎 氏、プログレス・テクノロジーズ株式会社 デジタルエンジニアリング部 グループ長 飯田 理 氏との共同発表です。)
Hondaに入社以来、側面衝突の安全性能設計に従事。アコード、オデッセイ、フィットなどの基幹機種開発に加え、CLARITY FUEL CELLといった燃料電池自動車の機種開発、
後席サイドエアバック及び前席センターエアバックといった新規デバイス開発も担当。近年は次世代電動車の側面衝突の安全性能設計に携わっている。
正直デジタルが苦手な私ですが、今回取り組んだテーマを機にDXに対する興味がUP。
まずは業務生産性を向上させるべく、定型業務の自動化を行い、付加価値の高い業務へシフトできるようDX推進風土の醸成を図りたい。
Isightを取り入れた性能設計の事例とそれを生み出すDXへの取り組み
自動車に求められる価値が大きく変化する中でも、環境と安全をより高いレベルで融合し実現する事が求められている。
それゆえ、複雑化したシステムアーキテクトとソフトウェアの検証にも膨大な工数を抱え、開発における効率化と組織進化のためにデジタル技術を積極的に利用することがより重要になってきました。
さらなる計算時間の短縮や予測精度向上のためにはエンジニアの知見や経験を活用し従来の枠を超えた創造空間の拡張を行いながら
新たな解を見出せる情報を生成し多様な設計検討が行える「エンジニアの意識変革につながるホンダのDX」に取り組みました。
(こちらの発表は、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 アシスタントチーフエンジニア 藤井 隆之 氏、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 竹内 亮大郎 氏、プログレス・テクノロジーズ株式会社 デジタルエンジニアリング部 グループ長 飯田 理 氏との共同発表です。)
Hondaに入社以来,車体の安全技術研究においてシミュレーションによる衝突性能評価を担当。業務プロセスの効率化・アウトプットの精度向上を目指したDX関連のプロジェクトにも参画している。今後、研究開発業務の中でAIや機械学習をうまく活用するための土壌づくりにも取り組んでゆきたい。
Isightを取り入れた性能設計の事例とそれを生み出すDXへの取り組み
自動車に求められる価値が大きく変化する中でも、環境と安全をより高いレベルで融合し実現する事が求められている。
それゆえ、複雑化したシステムアーキテクトとソフトウェアの検証にも膨大な工数を抱え、開発における効率化と組織進化のためにデジタル技術を積極的に利用することがより重要になってきました。
さらなる計算時間の短縮や予測精度向上のためにはエンジニアの知見や経験を活用し従来の枠を超えた創造空間の拡張を行いながら
新たな解を見出せる情報を生成し多様な設計検討が行える「エンジニアの意識変革につながるホンダのDX」に取り組みました。
(こちらの発表は、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 アシスタントチーフエンジニア 藤井 隆之 氏、本田技研工業株式会社 四輪事業本部 四輪開発センター アシスタントチーフエンジニア 西田 拓郎 氏、プログレス・テクノロジーズ株式会社 デジタルエンジニアリング部 グループ長 飯田 理 氏との共同発表です。)
IC PKGやPCBの伝送線路の最適設計に関して測定と電磁界解析を用いてE-CAD(DRC)の構築検討やRFIDタグ向けの小型アンテナの研究開発,また100Gbit/sを超えるデバイスのSI/PI/EMC問題に対して電磁界解析と測定の両面から対策検討を行い,製品への適応方法に関した設計に従事.
(共同翻訳本):詳細EMC工学 実践ノイズ低減技術法,ノイズ解決の早道6法
コネクターの最適化設計 - CADモデル、構造解析、電磁界解析の連携 –
伝送線路を含む異なる構造体を接続するコネクターは、広く一般的に使用されます。例えば、USBではPCBとUSBケーブルの接続、PCBとFPCを接続する場合などに使用されます。コネクターも一般的な電子機器同様に小型化、多ピン化が進んでいます。そこに求められる特性は、伝送特性だけでなく、構造特性も必要になり、これらを併せ持つことがコネクター設計の重要な要素となっています。本発表では、CADモデルとSIMULIAのソリューションを連携させ、これらの物理特性を満足させる最適設計のワークフローをご紹介します。
現在SIMULIA CST Studio Suiteのテクニカルサポートを担当。
前職ではリレー、トランス等電気機械製品や自動車部品の構造設計・解析を担当していた経験から、設計者様・解析者様の立場に立ったサポートを心掛けています。
CST Studio Suite 2023 新機能のご紹介
デジタル化、通信、電化が持続可能なイノベーションのための重要な産業ドライバーである今日の世界では、電子・電気機械製品の設計には非常に精密なソルバー機能、モデリング・ツール、材料表現が求められます。CST Studio SuiteとOpera 2023では、これらの課題への対処を支援するために、モデリング、メッシング、ソルバー技術における汎用性と性能を向上させるための幅広い新しい機能拡張と改善を導入しました。また、製品に必要な変更を迅速に行うことでエンジニアリングの効率を向上しイノベーションを促進する3DEXPERIENCE(R) Cloudについてもご紹介いたします。
大手軸受メーカーの基礎研究所にて勤務後、CAE製品の国内代理店企業を経て現在はダッソー・システムズ株式会社勤務。機構・構造解析分野を軸としながらも、マルチスケール解析やバッテリー電気化学解析などの新しい技術トピックスも幅広く担当。現在はダッソー・システムズの推進するMODSIMに関して幅広くプリセールス活動を展開中。
MODSIMにより変革する製品開発・設計
設計と解析を単一環境の共通データモデルでシームレスに統合するMODSIMコンセプトは、一見すると古くからあるCAD/CAE連携と似たコンセプトに思えます。しかし、ダッソー・システムズのソリューションをシステム的に統合する3DEXPERIENCE platform上にて実現することで、設計プロセス全体にわたるほど広い範囲を統合し、かつてない範囲でトレーサビリティを確保しながら設計プロセスを改善することが可能になります。本セッションではMODSIMや3DEXPERIENCE platformに関する一般的なご紹介を行った後、いくつかの実践的な事例を通してより詳しくご紹介させていただきます。
(こちらのセッションは、ダッソー・システムズ株式会社 技術部 SIMULIA 亀井 徹と共同セッションになります。)
最近のwave6のソリューション
wave6は振動騒音(および流体騒音)解析ソフトウェアであり、FEMだけでは解析困難な高周波数域(ie,. 数十kHz)まで解析可能な様々な手法を実装しているという特徴を持っています。また、それらの手法には、wave6独自のユニークな手法も多数あり、それらは、ユーザーのニーズに沿ってアクティブに開発が行われ、逐次、ソフトへと実装されております。本発表では、最近の、そのようなユニークなソリューションを紹介します。
15年以上にわたるハイテク・航空宇宙産業の通信エレクトロニクス機器やモビリティ業界のパワエレ機器の開発経験と専門知識を活かし、SIMULIA製品の電磁界解析に関するコンサルティング業務に従事しています。
効率的なEMC解析ワークフロー及びその最新動向
近年の5G/IoT普及本格化やモビリティ革新に際して、確立されたEMC試験規格の適合や複雑な相互接続環境のバリエーションに対応するため、EMC対策設計のフロントローディングが求められています。PCB単体のEMC対策に留まらず、筐体・プラットフォーム含む大規模シミュレーションにも対応する、ロバストな電磁界シミュレータを用いた、3D電磁界と回路の連成解析による効率的なEMCシミュレーションワークフローについて、その解析事例やより使いやすくなった解析機能の最新動向も交えてご説明いたします。
SIMULIAブランド ディレクター
シミュレーションビジネスを長年にわたり経験。現在は3DEXPERIENCEのシミュレーション領域を担当し、モデリング&シミュレーションプロセスの合理化、複合領域での最適化設計を支援するSIMULIAブランドの日本のリーダーを務める。
SIMULIA Brand Update 2023
SIMULIAブランドの最新情報をお届けします。グローバルでの技術トレンドやSIMULIAテクノロジーの動向、先進的なお客様の取組みについてご紹介いたします。 また、SIMULIA R&Dとの情報交換やユーザー同士のコミュニケーションの場として、グローバル展開されているSIMULIA Champion Programについてもご紹介いたします。
SIMULIA PowerFLOWによる居室内における人体温熱感・快適性の評価
建築物の空調に求められるのは主に快適性、安全性、効率性です。室内の快適性や安全性に対して厳格な目をむけられてきており、効率性(エネルギ消費)に対しては規制も策定されはじめています。弊社ではSIMULIA、CATIA、ENOVIAなど複数ブランドで取り組んでいます。効率性の規制を順守しながらも中で活動する人々の快適性の向上、またパンデミックの影響から安全性の担保に着目しています。
本発表では快適性へのSIMULIAのソリューションとしてPowerFLOWによる人体温熱快適性評価を紹介します。今回は寒冷地における住宅居室空間を対象に日射、放射、伝導、対流による人体への熱伝達を考慮したときの温熱感・快適性評価の流れと解析の一例を紹介させていただきます。
Abaqus 2023 新機能紹介
昨年開催されたウェビナーではAbaqus 2022新機能を紹介させていただきました。それから1年の間にAbaqus 2023がリリースされて、現時点での最新リリースはAbaqus 2023HF4となります。本発表ではこの1年でAbaqusに追加された機能を材料、構造解析、Explicit、接触、ソルバ技術、線形動解析、サブストラクチャ、マルチフィジックスという分類で紹介する予定です。合わせて、Tosca 2023の新機能についても紹介します。