Isightステップアップコースは、全4回にわたりIsight入門コース程度の知識をお持ちのユーザの方向けに、よりIsightを活用するための基本ノウハウを提供して行きます。
シリーズ第4回目は、Isightにおける品質設計法の2大機能である、信頼性最適化(シックス・シグマ設計機能の一つ)とタグチメソッドのパラメータ設計機能を取り上げます。
これら2手法は共に、製品の現在の品質を測ることから始めて、品質を体系的に向上させて行く方法ですが、その設計上のアプローチは全く異なります。信頼性最適化は、どちらかと言えば詳細設計段階に好適な、包括的・限量的な方法なのに対して、タグチメソッドのパラメータ設計は、設計上流段階の機能設計に好適な、仮説検証的な方法です。エンジニア一個人が両手法を使い分けるような状況は少ないと思われますが、特質の異なるこれら手法を理解することは、品質設計への理解を深める上で役立ちます。